『天文学と印刷』
印刷博物館で開催された企画展
「天文学と印刷」の図録です。
15世紀のヨーロッパに登場した活版・図版印刷は、
学問の発展にも大きな役割を果たしました。
学者の中には自ら印刷工房を主宰した人物も存在します。
企画展では、学者と印刷者の関係を紐解き、
学問の発展に果たした印刷者の活躍を、
天文学を中心に紹介しています。
図録は、黒い糸でかがり、背を糊で固めた
コデックス装です。綴じ糸がそのまま見える
仕様で、開きの良さがあります。
また、金刷りの印刷紙を、黒染の板紙に貼り合わせ、
ペラの厚表紙として用いたドイツ装も取り入れています。
・・・
本作品は「第60回全国カタログ展」にて
文部科学大臣賞および審査員特別賞/金賞を受賞。
また「第53回造本装幀コンクール」にて
日本印刷産業連合会会長賞を受賞しました。