製本実績

森清範法話集 『こころの姿』

著者の森清範様は、
毎年(公財)日本漢字能力検定協会様主催
「今年の漢字」を揮毫される清水寺の貫主様、
といえば思い当たる方も多いかもしれません。

実に13年の歳月をかけた、
清水寺の「平成の大修理」を、2020年12月に完工し、
同時にご自身の傘寿の記念として、
淡交社様(京都市)より刊行された法話集です。

印刷から製本まで一括で、当社でお受けしました。
巻頭カラー口絵に使用した「b7ナチュラル」は、
色の沈みが想定される紙。森貫主様の近影や、
大修理を終えた清水寺を瑞々しく見せるため、
本機校正でご指摘いただいた箇所をどう改善すべきか、
試行錯誤しながら進行。

また、カバーのメインビジュアルには、
夕日に照らされる「清水の舞台」が用いられ、
夕日に残る眩しさと、お堂のシャドウ部にある
陰影を対比させる補正に微調整を重ね、
納得いただけるものに仕上げていきました。

刷了紙をお送りし、ご了解の連絡を
いただいたところで、やっと折り返し地点。
ここから製本がスタートし、
市販用と特装用の2種を、無事にお納めしました。